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「破天荒」の意味と使い方|「豪快・型破り」ではない、その由来

「破天荒な人」と聞くと、どんな人を思い浮かべるでしょうか。豪快で、型にはまらず、少しむちゃもする。そんな人物の姿が浮かぶ方が多いと思います。テレビや雑誌でも、たいていこの意味で使われています。

由来は中国の「天荒を破る」

ただ、本来の「破天荒」は、人の性格を表す言葉ではありませんでした。由来は、中国の古い故事にあります。ある地方では、長いあいだ科挙の合格者がひとりも出ず、その土地は「天荒」、つまり未開の荒れ地と呼ばれていました。やがて初めて合格者が出たとき、人々はそれを「天荒を破った」とたたえたのだそうです。

ここから「破天荒」は、だれも成し得なかったことを、初めて成し遂げることを意味するようになりました。荒っぽい人柄のことではなく、前人未到の達成に光を当てる言葉なんですね。「前代未聞」「未曾有」「空前」も、意味の近い仲間です。

性格ではなく、達成を指す

たとえば「彼は酒もけんかも派手な、破天荒な人物だ」。いまの会話では通じますが、本来の意味からは外れています。ここは「豪放な人物」「型破りな人物」のほうがぴったりきます。反対に、「無名校から初めて全国優勝を果たした、破天荒な快挙」なら、これまで誰も届かなかった達成を指していますから、もとの意味に合っています。

「破」と「荒」という強い字が並んでいるせいか、どうしても乱暴さや大胆さのほうを連想してしまう言葉です。そのため、いま広く使われている意味は、本来の意味からかなり離れてしまいました。

偉業と性格で言い換えを分ける

確実に伝えたいときは、偉業なら「前人未到」「空前」、性格なら「豪快」「型破り」と言い換えを分けると安心です。豪快な人柄なら「奔放」も近いでしょう。「破天荒」はもともと強い言葉ですから、ここぞという達成にとっておくと、その意味がいちばんよく伝わります。

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