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「爆笑」は一人でも使える?|「大勢で笑うこと」説と辞書の変化

この連載では、本来の意味からずれて広まってしまった言葉を取り上げてきました。「爆笑」は少し様子が違います。長いあいだ誤用だと言われてきた使い方が、いま辞書の側から認められつつある。正しさのほうが動いている言葉です。

「爆笑は大勢で笑うこと」と言われてきた

多くの辞書は長らく、爆笑を「大勢がどっと笑うこと」と説明してきました。この説明に従えば、部屋で一人、動画を見て大笑いしても、それは爆笑ではないことになります。「一人で爆笑は誤用」という指摘を、クイズ番組や言葉のコラムで見かけた人もいるはずです。

揺り戻しが起きている

ところが近年、この説明のほうが見直されています。言葉の研究者からは、昭和の初めごろの古い用例に一人で爆笑している例が見つかる、という指摘があります。「大勢で」という条件は、後から辞書の説明に書き込まれて広まった可能性があるのです。

実際、新しい版で一人の大笑いにも使えるという説明に改めた辞書が増えています。「爆」の字が表しているのは、人数ではなく、はじけるような笑いの勢いだと考えれば、自然な整理です。

誤用とされてきた使い方が市民権を取り戻す。言葉の正しさは辞書の中でも動いていくのだと、よく分かる例です。

いま使うときの目安

では安心して使えるかというと、少しだけ注意が要ります。「一人で爆笑は誤用」と覚えている読み手も、まだたくさんいるからです。こちらは辞書にそって書いたつもりでも、相手には引っかかりとして残るかもしれません。

気になる場面では、「思わず吹き出した」「笑い転げた」「大笑いした」あたりに言い換えれば、誰に対しても引っかかりなく伝わります。逆に、その場の全員がどっと笑ったことを言いたいなら、「大勢で」の側に立って「会場が爆笑に包まれた」と書けば、どちらの立場の読み手にも正しく届きます。

出す前に、さっと校正

「この使い方、合っているかな」と迷ったら、書いた文章をLINTOに貼って校正してみてください。誤字や表記のゆれ、読みにくい言い回しまで、無料でまとめて見直せます。メールを送る前、記事を公開する前、SNSに投稿する前のひと確認に、どうぞお役立てください。

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この記事は「間違えやすい日本語④」の一語です。